電気機器に対する防爆試験

  電気器具の防爆構造の種類は


  耐圧防爆構造
  内圧防爆構造
  安全増防爆構造
  油入防爆構造
  本質安全防爆構造


  がありますが、当所においては主として耐圧防爆及び本質安全防爆に関する試験を実施しております。
  試験設備はJIS C, IEC及び厚生労働省の規格に準拠した試験が出来るものです。


   

耐圧防爆試験   

  試験規格    JIS C 0931, IEC60079-1


 耐圧防爆試験は次の2項目の試験があります。


  爆発強度試験: 器具の内部に試験ガスを入れて爆発させ、その爆発による器具の破損の有無
            を確認します。

  爆発引火試験: 器具の内外部に試験ガスを入れて、器具の内部を爆発させたとき、その爆発に
            よる外部の
ガスへの引火の有無を確認します。

 使用する試験ガスは水素、エチレン、アセチレン、プロパン、メタンです。


爆発試験槽 

 制御装置

    試験槽有効内法寸法
       小型試験槽  Φ600mm×直線部長500mm
       大型試験槽  Φ1000mm×直線部長1000mm

    試験ガス: アセチレン、水素、エチレン、プロパン、メタン

 

                     

本質安全防爆試験

    試験規格   JIS C 0935, IEC60079-11


 爆発性ガスの雰囲気中にある電気機器が短絡、断線等の故障を生じた時、その時の電気エネルギーによって爆発を起こす可能性の有無を確認するための試験です。
 この試験は電気機器が故障した場合に最大の電気エネルギーを発生する状態を想定してその時の電圧、電流、キャパシタンス、インダクタンス等の組合せで擬似回路を作り、試験を行います。
この擬似回路を試験ガスが満たされた火花点火試験機の電極に接続し、その時に発生する火花による試験ガスの爆発の有無によって確認します。


火花点火試験機

火花点火試験機

東洋真空工業  TS100

ガスチャンバ容積    約300ml
タングステン電極回転数  80rpm
カドミューム電極回転数  19.2rpm

試験ガス  水素、エチレン

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